チアダンスを習うメリットは?お子さんの習い事として期待できること
お子さんの習い事としてチアダンスが気になっているものの、
「チアって何がいいの?」
「普通のダンスとは何が違う?」
「運動以外にも経験できることはある?」
と考えている保護者の方もいるのではないでしょうか。
チアダンスのメリットとしては、体力やリズム感、協調性、表現力、自信、礼儀など、さまざまなことが挙げられます。
ただし、チアダンスを習い始めれば、自動的にこうした力が身につくわけではありません。
大切なのは、チアダンスではどのような活動をするのか、その中でお子さんがどのような経験をする機会があるのかを見ることです。
この記事では、チアダンスの習い事としてのメリットを、実際の活動と結びつけながら紹介します。
チアダンスを習うメリットは「どんな経験できるか」で考えてみる

「チアダンスを習うと協調性が身につく」
「人前で踊ることで自信がつく」
こうした説明を目にすることは多いです。
もちろん、チアを続ける中でそうした変化が見られるお子さんもいるでしょう。
ただし、性格や成長には個人差があります。スクールの方針や活動内容も同じではありません。
そのため今回は、チアを習えば何が身につくのかではなく、チアを通して、どんなことを経験できるのかという視点でメリットを考えてみましょう。
メリット①音楽に合わせて、さまざまな動きに挑戦できる
チアダンスは、音楽に合わせて身体を動かすダンスの一つです。
振り付けを覚えて踊るだけでなく、ジャンプやキック、ターンなどさまざまな動きに取り組む機会があります。
日本チアダンス協会(JCDA)も、チアダンスの演技にはジャンプ・キック・バレエを基礎としたターンなどのテクニカルスキルが盛り込まれると説明しています。また、ダンス技術や表現力、チームとしての一体感なども競技で評価されます。
身体を動かす習慣をつくるきっかけにもなる
定期的にレッスンへ通うことで、身体を動かす時間を生活の中につくることもできます。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、お子さんには日常の中で身体を動かすことが推奨されています。
ただし、「週1回チアへ通えば十分」「チアをすれば必ず体力がつく」という話ではありません。
普段どれくらい身体を動かしているか、レッスンの頻度や内容などによっても変わります。
チアダンスは、お子さんが楽しみながら身体を動かす選択肢の一つとして考えるとよいでしょう。
メリット②チームで一つの演技をつくる経験ができる

チアダンスでは、複数人で一つの演技をつくります。
自分の振り付けを覚えるだけではなく、
- 周囲と動きのタイミングを合わせる
- 腕や身体の角度を揃える
- 決められた位置やフォーメーションを覚える
- 周囲を見ながら移動する
といったことも必要です。
JCDAも、細かく動きを揃えてチームが一つに見えるよう練習することや、フォーメーション移動をチアダンスの特徴として紹介しています。
一人だけ上手に踊れても、チーム全体の演技が完成するとは限りません。
自分の動きと同時に、周囲の人のことも意識しながら踊る経験ができます。
チームワークはチアだけのメリットではない
ここは、チアダンスのメリットを考えるときに分けておきたいところです。
フォーメーションを組んだり、複数人で動きを合わせたりすることは、チアだけでなく、ヒップホップやジャズなどほかのダンスでもあります。
そのため、「チアなら協調性が身につくけれど、普通のダンスでは身につかない」ということではありません。
チアでは特に、チームとして動きを揃えることが重視される場面がありますが、チームで踊る経験そのものは、ほかのダンスでもできます。
「チアだからこそ」と「ダンスを習うことで経験できること」を分けて考えることが大切です。
メリット③人前で演技し、身体や表情で表現する経験ができる

チアダンスは、振り付けを覚えて正しく動くだけではありません。
身体を大きく使ったり、音楽に合わせて表情をつくったりしながら、見ている人へ演技を届けます。
JCDAでも、笑顔や迫力のある表情、音楽やスタイルに合わせた表現力がチアダンスの特徴として紹介されています。
スクールによっては、地域イベントや発表会、大会、スポーツの応援など、人前で踊る機会があります。
最初から人前で堂々と踊れる必要はありません。
練習してきた演技を誰かに見てもらう経験そのものが、チアを習う楽しさの一つになるお子さんもいます。
発表の機会をどの程度設けているかはスクールによって違うので、体験レッスンや入会前に確認しておくとよいでしょう。
メリット④「応援する」文化に触れられる

チアには、ほかのダンスと少し違う背景があります。
もともと人やチームを応援するところから発展してきたため、単に自分の踊りを見せるだけではなく、仲間や選手、観客へエネルギーを届けるという考え方に触れる機会があります。
チアの世界では「チアスピリット」という言葉も使われています。
仲間の演技を応援する。
周囲へ声をかける。
チーム全体で良い演技をつくろうとする。
そうした行動を経験できるところに、チアならではの面白さがあります。
もちろん、どのチームでも同じ文化や考え方を同じ強さで教えているわけではありません。
体験へ行ったときには、踊っている時間だけでなく、お子さん同士や先生との関わり方を見てみるのもおすすめです。
メリット⑤挨拶や礼儀を大切にする環境で活動できる

Cheer Compass編集部がこれまでダンスとチアの両方に関わってきた中で、違いとして強く感じることの一つが、挨拶や礼儀を大切にする文化です。
チアの現場では、レッスンやイベントなどで挨拶や返事、周囲への接し方を繰り返し指導されることがあります。
実際にチアを習っているお子さんを見ていても、こうした部分を先生からしっかり伝えられている場面があります。
挨拶や礼儀は、チアの演技そのものを上達させる技術ではありません。
それでも、そこで覚えた挨拶や人との接し方は、学校や別の習い事、将来ほかのコミュニティへ入ったときにも使う場面があります。
ダンスが上手になること以外にも、こうした経験を得られることは、保護者から見たチアのメリットの一つです。
ただし、礼儀への考え方や指導方針はチームによって異なります。
「チアを習えば必ず礼儀正しくなる」と考えるのではなく、そのスクールが普段どのような指導をしているかを見ることが大切です。
普通のダンスとチアダンスのメリットは重なる部分も多い
「チアにするか、普通のダンスにするか」で迷っている場合、すべてを別物として考える必要はありません。
音楽に合わせて踊ること、振り付けを覚えること、フォーメーションをつくること、人前で表現することなど、共通する経験はたくさんあります。
一方で、チアにはチームとして動きを揃えることを強く求められる場面や、応援する文化などがあります。
また、チアとほかのダンスでは身体の使い方にも違いがあります。
どちらかを経験すると、もう片方ができなくなるわけではありません。
ほかのダンスで学んだ表現や身体の使い方をチアに活かしたり、チアで学んだ身体の使い方を別ジャンルのダンスへ活かしたりすることもできます。
「どちらのほうが優れているか」ではなく、お子さんにどんな経験をしてほしいかで考えると選びやすくなります。
同じチアダンスでも、経験できることはスクールによって違う

チアダンスを習うメリットを考えるうえで、もう一つ知っておきたいのがスクールによる違いです。
同じ「チアダンススクール」でも、活動内容は同じではありません。
たとえば、
- 地域のイベントや発表会への出演を中心にしている
- 大会への出場を目標にしている
- スポーツチームの応援活動を行っている
- 楽しく身体を動かすことを重視している
など、スクールやチームによって目的が変わります。
大会を目指すチームなら、動きを細かく揃えたり、技術を磨いたりする時間が多くなることがあります。
イベント出演が多いチームなら、人前で踊る経験を重ねやすいでしょう。
応援活動をするチームなら、競技として踊るだけではない「チア」の文化に触れる機会も増えます。
つまり、チアダンスという習い事を選ぶだけでは、得られる経験は決まりません。
スクール選びまで含めて考えることが大切です。
体験レッスンでは、レッスンの楽しさだけでなく、
- 普段どのような練習をしているか
- 発表会やイベント、大会はあるか
- チームとして何を大切にしているか
- 先生がお子さんたちへどのように接しているか
- お子さん自身がその雰囲気を楽しめそうか
といったところも見てみましょう。
チアダンスは「どんな経験をしてほしいか」で選ぼう
チアダンスには、音楽に合わせて身体を動かすことだけでなく、チームで演技をつくる、人前で表現する、仲間や観客を意識して踊るといったさまざまな経験があります。
また、チームによっては挨拶や礼儀、周囲への接し方を大切にする環境で活動できます。
ただし、
「チアをすれば必ず自信がつく」
「チアなら必ず協調性が身につく」
「チアを習えば礼儀正しくなる」
と考える必要はありません。
お子さんが実際にどんな活動を経験するのか、そのスクールが何を大切にしているのかによっても変わります。
習い事を選ぶときは、メリットの数だけを比較するのではなく、
「この環境なら、お子さんにどんな経験ができそうか」
を見てみてください。
チアに少しでも興味があるなら、まずは体験レッスンで実際の雰囲気を見てから判断しても遅くありません。